生きるのが下手くそなエッセイ

人生に悩みまくりの僕カシコが、エッセイやコラムを気が向いたときに書いていきます

果たしてそこまでして、趣味で稼ぐべきか

僕は映像制作を行っています。これは今まではほとんど趣味でした。映像でお金を稼いだことはあるけれど、大体が臨時収入という感じでした。ただ最近、これはもしかすると、ある程度のお金になるのかもしれないと感じました。

映像で一発当てたいというわけではありません。ただ映像を作るのには、ある程度費用がかかります。PCやソフト、場合によってはカメラなどの機材もあるでしょう。これらの費用を、せめて補填できるぐらいになればな、という風に思ったのです。

じゃあやるか!と思い、改めて映像制作の案件などを受け付けるようにしました。そのために、不足していたポートフォリオ(参考作品)なども制作するようにしました。さらに考え方を広げて、まずはいろんな人と絡んで、映像を作る経験を楽しんでいこうということから、無料で案件を受けるようにもしました。

ただ、一件も依頼が入ることはありませんでした。

確かに、僕の映像制作の技術は独学で、まだまだな部分もあります。ですが、費用がかからないことや、noteでは様々な活動を行っている方がいることなどから、少しは依頼があるだろうと思っていました。しかしというかやはりというべきか、連絡の一つすらありませんでした。

ここで改めて、僕はどうすれば映像制作の依頼を手に入れることができただろうかと、自分なりに考えてみました。ここまで僕がやってきたのは、主に映像のクオリティをあげるということでした。作業頻度にムラはありましたが、ある程度コンスタントに映像の制作を行っていました。ただこれだけでは、映像を作る機会には恵まれませんでした。では他に何をすればよかったのか。多分答えはこうです。

他のことを全部やるべきだった。

ここでいう他のこととは、映像の技術向上以外の部分を指します。それはプロモーションであったり、映像の依頼を受けるまでのプランニングだったり、作戦だったり、営業だったり、ということです。先ほども言ったように、僕はここまで映像の技術向上だけをやってきました。それは言い換えれば、プランも立てず、プロモーションもせず、営業もせず、自己満足の映像だけを作っていたということです。はい、そうなんです。そりゃ認知もされないし、課題解決を意識した映像でもないので、依頼なんかくるわけないのです。

で、問題はここからです。ここまでで、僕がこれまでやれていなかった部分が、とても大雑把ではあるものの見えてきました。そしてこれらを行っていくためには、それなりの時間と気力が必要になります。そこで、僕に一つの大きな疑問がわいてきました。

そこまでして映像で稼ぎたい?

これなんです。やるべきことは膨大です。もちろん制作した映像が抜群によければ、お声がかかることもあると思いますが、僕の技術はそのレベルに到達していませんし、そのレベルに到達するのにもある程度の時間がかかります。じゃあ、映像以外の部分に力を入れるかというと、趣味としてやるレベルを超え始めているのではないかと思うのです。

そもそも僕にとって映像制作とは趣味です。楽しんでやるものです。やりたいときにやって、サボりたいときにサボる。それで、たまーに公開していく。これが今までのスタンスでした。しかし、ある程度お金を稼ごうとなると話は変わってきます。どんな風に自分の映像を売っていくかを計画し、それに基づきSNSなどを利用してプロモーションを行います。そして、認知された人にお声がけして、映像の依頼がいただけるようにしていくというわけです。これはもう、趣味というより仕事じゃないか?と思ってしまったわけです。

もちろん今からプロモーションなどをしても、依頼がもらえる保証なんてありません。ただ現状よりかは、せめて認知度が高まる程度の多少マシな状態にはなるでしょう。ただそのための工程が、僕にとって仕事として捉えてしまうようなものに感じられてしまったのです。そして、これらを仕事として割り切るには僕にはまだ迷いがあるのです。

趣味の映像でお金を稼ぎたい。それは結局、趣味の映像を仕事にしたいということと=で結ばれてしまうことでした。でも僕にとって映像制作は楽しみの一つであり、マイペースで行うものであり、自己満足のために行うものです。それをお金のために、プロモーションなどを頑張り、納期までに、依頼主のニーズを満たすように行うことが、果たして自分の望むものかわからなくなってしまったのです。

この問いにまだ答えは出ていません。なのでこれからもう少し考えていきたいと思います。そこでよければ皆さんに教えてもらいたいです。皆さんにとって、趣味と仕事とはどのようなものですか?また、趣味でお金を稼ぐ方は、どんなスタンスで行っているのでしょうか?皆さんなりの考えを、よければお聞かせください。