生きるのが下手くそなエッセイ

人生に悩みまくりの僕カシコが、エッセイやコラムを気が向いたときに書いていきます

さようなら、note

先日投稿した、こちらの記事が多くの方に読まれました。

僕としては、自分の気持ちを整理して吐き出すために書いたものでしたが、結果的に多くの人に読まれ、またコメントでいくつかのやりとりもさせていただきました。読んでいただいた皆様、本当にありがとうございました。

今回は上記の記事から今までの気持ちの変化やこれからについて書こうと思います。

note、やめます

タイトルにもある通りですが、noteはやめることにしました。正確にいえば、noteでの執筆活動をやめるということです。結構長い期間迷っていたのですが、ここ最近のnote株式会社の動きや、上記の記事にいただいたリアクションなどを参考に、この決断をしました。noteで読むことは継続しようと思いますが、自分の発信場所としてはやっぱり避けたいと思い、活動場所を移すことにしました。

noteを離れる理由

noteを離れる決断には大きく三つの要因がありました。一つは、最近話題になっている浅野真澄さんのcakesでの連載予定だった記事の件です。大分話題になっていると思うので詳しくは書きませんが、個人的な感想としては、cakesやnoteにおいて「クリエイター」活動をする意義が、よりなくなったと感じました。

もう一点は、上記の記事、そのものになります。先ほども書いたように、あの記事にはとても多くの方からのリアクションをいただけました。スキやビューはもちろんのこと、コメントもいくつか頂き、中にはブログやSNSで取り上げてくださる方もいました。いわゆるプチバズり的なことなのかもしれません(記事の内容的にあまり嬉しくはないですが)。その中で、僕自身について言及してくれる方もいました。例えば、こちらのイラストレーターであるオオスキトモコさんの記事。

【noteの問題点・1】noteの「ビュー」はPVではない その「スキ」自動ツールでは? - TOMOKO OOSUKI noteの「全体ビュー」は「PV」ではないということを、ご存知でしょうか? help.note.com上記ヘルプセンターに petitmatch.hatenablog.com

僕の記事を取り上げ、コメントしていただいただけではなく、僕自身にも記事の中で簡単ではありますが、言及していただきました。

上記の記事のカシコさんのように「noteを使うのは苦痛だけど、noteじゃないと自分の記事は読まれないから…」と誤解して、つらい思いをしながらnoteを使う人が、少しでも減ることを願っています。
noteは、カシコさんのように、思慮深く優しい方が、そこまで悩んでまで、使い続けるほど良いサービスではないと、私は思います。

noteというサービスをどのように捉えるかは人それぞれですが、個人的にはこのようなことをnote以外の場所で言葉にしてくれる方がいるのだなと、少し安心したというか落ち着きのようなものを感じました。note以外の文章サービスはアクセス数などを競うようなイメージがあったので、そうではない場所、側面があるんだということを少しではありますが、実感として得られました。

さらにいえば、あの記事が多くの方に読まれたということ自体も、僕の自信にわずかではありますが、つながりました。もちろん話題になりやすいテーマではありましたが、実際に読んでもらえる方が多かったことを思うと、自分の書く文章は、一定の方には読んでもらえるものなんだなと思えました。もちろんnoteから活動場所を移すことで、読まれる機会は減ると思いますが、少しずつ地道に活動していければなと思っています。

三つ目は、お金の話です。僕は前の記事にも書いたように、将来的にcakesの連載などを目指すことで、執筆活動で利益を上げようと考えていました。ですが、今回の一件で、その目標が消えたため、執筆をお金につなげることは諦めようかと考えていました。ですが、いろいろなサービスを調べていると、このようなサービスが見つかりました。

あなたのコンテンツをあなたのサイトで販売・課金できる ダイレクト課金サービス「codoc(コードク)」はすべてのサイトへ有料コンテンツを課金の仕組みと一緒に配信します。定期購読 codoc.jp

この「codoc」(コードク)というサービスは簡単にいうとnoteの有料販売システムを様々なブログなどで行えるようにしたものです。こちらを利用することで、アフィリエイトではなく、文章に対してお金を払ってもらえるような仕組みが作れそうだということがわかりました。そのため今後はこちらのサービスを導入しての収益化を目指すという、新たな目標を設定することができました(ちなみにこちらは上述したオオスキさんのブログで知りました)。

この三つの理由が重なり、僕はnoteを離れる決断をしました。あの記事を書かなければ生まれなかった流れに、大いに助けられたと感じています。記事を書けと言ってくれた友人、読んでくれた皆様、リアクションをしてくれた方々、本当にありがとうございます。

note株式会社の動き

一方でnote株式会社の方でもいくつか動きがありました。まずはcakes編集長の交代です。

cakes編集部 体制変更のお知らせ | ケイクス通信 | cakes編集部 | cakes(ケイクス) cakes編集部の体制変更についてお知らせいたします。 cakes.mu

とりあえずcakesもこの自体に危機感を覚えているのだなということはわかりました。ただもちろん、編集長を変えただけで解消される問題ではないので、注視が必要でしょう。

そしてもう一つが、文藝春秋とnote株式会社の業務提携です。

文藝春秋とnoteが資本業務提携、老舗出版社にもDXへの危機感  出版社大手の文藝春秋(東京・千代田)と、個人がコンテンツを発信、販売できるプラットフォームを展開するnote(東京・港) xtech.nikkei.com

個人的にこちらの方がかなり影響があるかなと思っています。文藝春秋に存在する編集のノウハウやリテラシーなどが上手く共有されれば、cakesやnoteの編集部の質も向上すると思います。ただもちろん上手くいけばの話ですが…。

こんな感じでnote株式会社もいろいろと動いてはいるみたいです。ですが、その変化がユーザーである私たちに届くにはある程度の時間がかかると思います。その時間を待つくらいならば、僕はもう他の場所に移ってしまおう、と思って今回の決断に至っています。

僕とnote

約半年間。僕はnoteで活動をしていた。最初に書いた記事はこれ。

今読み直すと、当時の気持ちがこみ上げてくる。その時の苦しみとか、辛さとか迷いとか、心のモヤモヤを全部、全部隠すことなく吐き出してできたのがこの文章だった。

他の記事も全部そう。僕はここで自分の気持ちを吐いて吐いて吐きまくっていた。他人になんと言われようが思われようが気にすることなく、自分だけのために、それを続けていた。すると不思議なことにそれを読んでくれる人が現れた。そして僕はその人たちの文章を読むようになった。

楽しかった。いろんな人のいろんな気持ちが文章になって現れる場所。それが僕にとってのnoteだった。本当に大好きでした。離れたくないですよ。でも、離れない選択肢を取れない僕だからこそ、ここで色々なことを書けたと思うのです。だから僕はここを離れます。僕と絡んでくれた皆様、僕の文章を読んでくれた皆様、僕とリアクションをやりあってくれたみんな、本当にありがとう。それぞれの活動や、人生が、より豊かで幸せなものになることを祈っています。また読みにくるからね!

今後について

さて、湿っぽくなってしまいましたが、今後は執筆の場をこちらのブログに移行したいと思います。

カシコのエッセイ(仮) 人生に悩みまくりの僕が、エッセイやコラムを気が向いたときに書いていきます becinema.hatenablog.jp

かつて使っていたブログですが、まさかこんな形で再開することになるとは…。まだ整備中な部分だらけなので、少しずつ整えていきます。多分だけど、note内の記事もこちらに少しずつ移していくと思いますので、よろしくお願いします(マガジンはどうしようか考え中です)。半年ぶりのリスタートですが、気持ちをしっかり持ってやっていきたいと思っているので、よければ読みに来てもらえると嬉しいです。

最後に

というわけで、noteでの最後の記事になります。ここで5年間は活動しようと思っていたのに、まさかの幕引きでございました。でもそれは僕自身の活動の終わりではないので、今後もまたどこかでお目にかかれることがあれば嬉しいなと思います。一つ伝えたいのは、僕に文章を書く楽しさや、自信を持たせてくれたのは間違いなくnoteです。そこにはものすごく感謝しています。もし、いろいろな問題や体勢が改善されたその時には、戻ってくることもあるかもしれません(多分確率は低いですが)。その時にはまた文章を読んでやってください。

それでは以上になります。

あー、楽しかった!

皆様、お元気で!また会おうね!

カシコでした。