生きるのが下手くそなエッセイ

人生に悩みまくりの僕カシコが、エッセイやコラムを気が向いたときに書いていきます

友達の結婚に慣れる自分になれない

友達が結婚しました。
さっきSNSで報告がありました。
高校生の同学年で、一緒の部活に入っていました。
20代後半ともなると、やはり結婚は増えてくるようで。
今年に入って、3組目になります。
結婚報告を聞くたびに「おめでとう」と同時に、別の熱が立ち上がってきます。
この熱が冷めないうちに、書いてしまおうと思います。

嫉妬でも悲しみでもない何か

僕の中に今まさに立ち込めている気持ちがなんなのかはよくわかりません。
それは決して悲しみでもないし、嫉妬でもありません。

ちなみに僕は今恋人的な存在はいませんが、結婚ってそもそも大変なことだと思うので、羨ましいということもあまりありません(0ではない)。

じゃあなんなのか。なんか胸の中がグッとされます。
そしてなぜか大きい声を出して、

「結婚かー」

とひとり言を言ってしまいます。

多分答えはこうです。
僕はそちらには行かなかったんだなと、思い直しているのです。

自分の足跡を見る

友達が結婚したときに、僕はとっさに自分に尋ねます。

「お前は、その道には行かなかったんだね」

20代後半のこの時期になると、知り合いとの人生の分岐がはっきりとしてくる部分があります。
その一つが結婚です。

この時期に結婚をするという選択をしてきた友人。
この時期に結婚をしないという選択をした僕。


この違いが、結婚報告の度に、僕の心の中で確認されます。
別にどちらがいい悪いというわけではありません。

ただ、純粋にそんな道を選んで進んできたんだな、と。
自分の辿った人生を振り返って、事実確認をするきっかけになるのです。

僕はこの先、結婚をするかはわかりません。
そもそも「結婚」という制度自体にちょっとした疑念もあります。

ただ、今は純粋に、あのときあっちの道へ行った友人におめでとうを送りたい。

それと同時に、異なる道を選んだ自分の人生が、ちゃんと進んでいることに驚くのです。

きっと多分、これからも。