生きるのが下手くそなエッセイ

人生に悩みまくりの僕カシコが、エッセイやコラムを気が向いたときに書いていきます

サークル案その1:大学院の院生室風サークル

前々からnoteでサークルがやりたいと思っていた。それは、僕がnoteをコミュニティとして捉えたいという思いがあるから。でもサークルっていろいろなやり方があるし、やり方を間違えると、僕がわざわざ嫌いと公言したオンラインサロンに近いものにもなりかねない。はて、どうしたものかと思い、とりあえずアイデアだけでもまとめることにした。今回はその第一弾です。その名も、院生室サークル。

What's 院生室?

そもそも院生室ってなんやねんという声が聞こえてきそうなので、そこから話を始めよう。院生室とは、大学や大学院において、学生が過ごすフリースペースの部屋のことだ。人によっては研究室という呼び方をするかもしれない。僕が大学院生だった時は、院生室という名前で、主に大学院生が使い、なおかつ学部生も立ち入らないような部屋だったので、あえてこの名前を使っている。

僕はこの院生室が好きだった。大学から大学院に進学する際に、大学を移った僕は、当初どこで研究するのが良いかを決めあぐねていた。とりあえず図書館に籠ってみるかと思ったけど、研究という孤独な作業を一人きりの環境で行うのはちょっとしんどいものがあった。そこで、使って良いよと言われていた院生室を使い始めることにした。

院生室はフリーアドレスで、棚だけは割り振られていた。つまり棚にどんなものを置いても良いし、どこの机に座っても良い、というものだった。さらに冷蔵庫、ポット、電子レンジが常備されていて、寝る以外のことなら快適に生活ができるようになっていた(寝袋を持ち込む人はいなかったので、院生たちの最後の良心が垣間見えた)。使い始めて半年経つ頃には、僕の棚に研究に必要な資料に加えて、昼食や間食のための保存食が置かれるようになっていた。フルグラを紙コップに入れて食べたのは良い思い出だ(笑)

そんな感じで院生室生活を謳歌していたのだけれど、じゃあ実際何をしていたのかというと、大きく分ければ二つになる。一つは、研究の相談。僕のいた大学院では、院生室には教授も立ち入ることがなかった。つまり、院生という学生のみの空間となっていた。その中で、各々の研究の相談をしていた。研究自体のアイデアや、進め方を相談したり、執筆途中の論文を見せ合ってコメントをもらったりしていた。研究の発表が控えているときなどは、リハを行ったりもしていた。もう一つやっていたことが雑談。これは、日頃どんな映画を見たとか、最近どう?みたいなこととか。時期によっては進路の話をしたこともあった。この雑談の中で、同学年の院生が僕と同じアーティストのファンということに気づけたりもした。

個人的にこの二つが良い感じに噛み合っていた気がする。研究を行いつつ、息抜きとして雑談をする。でもその雑談の中でも意外と研究につながったりとか、雑談をすることで研究の相談もしやすくなるとか、�� �互作用が上手く働いていたと思う。そんな院生室みたいなサークルを、ここで作れはしないだろうか?叩き台程度ではあるけれど、一度考えをまとめてみたいと思う。

院生室風サークルでできること

コンセプト:参加者=院生が良い創作をできるコミュニティ
本来の院生室は、研究をすることを目的とした上で、院生それぞれが自由に利用していた。noteの場合は、この研究の代わりになにかしらの創作が当てはまると思う。この創作の範囲をどこまで想定するかは、やるとなったら本格的に考える必要があると思うけど、文章主体の方がわかりやすいかな?

できること1:互いにコメント
互いの文章にコメントをつけるようにする。このコメントでは、良い点はもちろんだけど、気になった点も言うことにしたらどうだろうか。このサークルの目的は、あくまで良い創作をすること。だからここでは良い文章を書くことを重点に考えたい。良い文章の定義は人それぞれだけど、他者の目線が入ることって必ずしも悪いことではないと思うし、コメントをどこまで拾うかもその人次第なので、やってみたら面白そうな気がする。サークル外に公開する前に、一度サークル内でコメントをもらってから、修正して公開するなんてのも面白そうだ。

できること2:定期発表
実際の院生室では研究の発表が順番に回ってきた。ただ流石にnote内で研究をする気はないので、代わりに読んだ本や触れた作品などの感想を順繰りにまとめるのはどうだろう?1ヶ月スパンぐらいでインプットから記事に起こすまでをやって、毎週末に参加者の誰かの感想が見られるように交代制を組む。これがあると、読もう読もうと思っても後回しにしていた本が読めたりするんじゃないだろうか。というか僕がまさにそのタイプなんだけども…。先ほどのコメントと合わせて、できた記事を一旦サークル内で見て、みんなでコメントしたうえで、サークルの外へ公開するのも良いかもしれない。研究発表へのリハに近い感じを味わえそうだ。

できること3:息抜きの雑談
院生室とは、やはり大学院生、つまり学生の場所。雑談なくして、なにが院生室か!上で書いたように、サークルも雑談の場として使うことはできないだろうか。noteならではでいうと、みんなのおすすめの記事とかシェアしても面白いかもしれない。たまには愚痴や悩みなんかも吐き出せるようになると、コミュニティとしてとても良い形な気がする。

重要なこと
ここまでアイデアをまとめてきたけど、最も大切なことは、院生室はあくまで自由な場ということ。誰が使っても良いし、使わなくても良い。使い方も自由だ。昼寝している人もいれば、論文を書いている人もいる。唯一共通していたのは、みんな締め切りまでに論文を仕上げなきゃいけないということぐらいだった。そうやって考えると、2の定期発表以外は自由参加ということになるかもしれない。じっくり取り組みたい人は取り組んでもらって、何かしたい人たちは、その人たちで何かをする。そんな感じで相反するような人たちも受け入れるのが、院生室という空間だと僕は思っている。あともう一つ大切なのは、みんなの立場がフラットなこと。さっきも言ったように、僕の院生室には教授や先生がいなかった。みんな院生という平等な立場で話をしていた。もちろん先輩後輩はあるけど、良い研究の邪魔になるような気遣いはなかった。院生室をコンセプトとしたサークルなら、この自由な感じとフラット感は、是が非でも守りたいところだ。

サークルって難しい

うーん、サークルって考えるの楽しいけど、意外と難しい。考え始めると、いろいろ考えなきゃならないことが出てくる。今回みたいな柱となるアイデアはもちろんだけど、具体的にどう運営していくかとか、サークル運営って一人で完結するのか?とか。もし本当にやるなら改めてちゃんとコンセプトとかを練り直した方が良いんだろうなぁ。

これを読んでくれた方で、もしこんなサークルがあったら良いなとか、こうしたら良いんじゃない?っていうものがあったら是非コメントで教えて欲しいです。ゆっくりだけれど、いつかの夢の一つなので、少しずつ取り組んでいきたいと思います。