生きるのが下手くそなエッセイ

人生に悩みまくりの僕カシコが、エッセイやコラムを気が向いたときに書いていきます

大人たちの雑談がすっごい面白い件:瀬戸弘司から始まる物語

今日は実はnoteを書かないつもりだったけど、あまりにも面白い動画があったから、一人でも多くの人に共有したくてこれを書く。僕は別の記事でも言っているように瀬戸弘司というYoutuberのファンだ。その瀬戸さんが、最近動画のスタイルを変えていて、とにかく面白くなっている。

きっかけのシネマティック対談withドリキンさん

どういうことかというと、きっかけはこの動画。

ドリキンさんというサンフランシスコ在住のYoutuber(Vlogerと言った方が正しいかも)に、瀬戸さんが人生相談をするというものだ。なんとこの動画、前後編合わせて3時間もの超大作になっている。でもどの時間も濃密で面白い。

瀬戸さんが行う人生相談は、自分のYoutubeのスタイルについて。今年で40歳を迎えるおじさんが、今のスタイルでYoutubeを続けていくことは辛い。どうすれば、もっと良いYoutube生活が送れるのかというものだった。

前提条件として、これまでの瀬戸さんがどのような動画を作っていたかを紹介しよう。基本的には、カメラなどのガジェットレビューや、ゲーム実況などを行ってきたが、そのスタイルとして、超絶編集を施すという一貫したものがある。これは言うよりも、見ていただいた方が早いだろう。

だが瀬戸さんが抱えていた問題こそが、この編集だった。正確にいえば、このように派手な編集が映える撮影スタイルということだ。瀬戸さんは劇団に所属していることもあって、動画を撮影する際にはテンションを上げて撮影をする。例えば、商品を包んでいるビニール袋を食べ(る風にし)たりする。だけれど、そんなやり方はそもそも大変だし、継続がとても難しいという問題があった。事実、瀬戸さんは何も言わず3ヶ月ぐらい動画を出さないようなことがままあった。

そんな中で、40代としての10年間をどうやって過ごしていくか。それを本気で悩んでいた瀬戸さんは、とうとう人生の先輩である、ドリキンさんに相談したのだ。そもそもドリキンさんの動画スタイルは、昨今日本で流行っているYoutuberとはちょっと違う。ドリキンさんはあくまでVlogを作っているからだ。Vlogとは文字通りのビデオブログのことで、毎日のちょっとしたことを動画にまとめて、それをアップしているということ。ドリキンさんはそれを毎日欠かさずアップしているらしい。

チャンネル登録者数でいけば、瀬戸さんが163万人に対して、ドリキンさんは7.2万人。チャンネルの規模感は圧倒的に瀬戸さんの方が大きい。だが、動画を生活の一部として考えたときに、どちらの方が豊かな動画生活を送れているのかというと、それは多分ドリキンさんだろう。

ドリキンさんはあえてチャンネルを拡大しようとはせず、今の規模感、もっと言えば自分のファンとのコミュニティを楽しんでいる。ドリキンさんが上げたVlogにコメントやリアクションがあり、今度はその人たちがVlogを上げて、ドリキンさんがそれを見る。こんな風にして、限られた(と言っても大きいけど)範囲で、自分たちが楽しめるようなサイクルを生み出しているのだ。

そんなドリキンさんを見た瀬戸さんは、Vlogに興味を持ち、対談の後、実際に始めている。そしてここから瀬戸さんはとても面白くなっているっ!そもそも瀬戸さんはか� ��りいろんなことを考えるタイプだ。例えばこの動画。

UUUMというYoutuber事務所が、下部組織的なUUUMネットワークというものを立ち上げたときの動画だ。UUUMネットワークは、一定のお金を納めることで、動画クリエイターにリターンがあるというものだった。瀬戸さん自身はUUUMの初期メンバーであり、動画の中でもUUUMパーカーを着ている。そんな瀬戸さんが、UUUMネットワークという新たな試みに対し、自分なりの反応をしている動画なのだ。

動画(2分程度)を見て貰えばわかるが、瀬戸さんはただ糸井重里の本を朗読しているだけだ。そこには是も否もないが、それだけで自分なりにこの問題に対する反応を示す。僕からすると、こんなことする人の思考が、浅いわけがないと確信できる動画だった。

Vlog開始:冷蔵庫の前からコラボへwith石井正則さん

そんな瀬戸さんがVlogを始めた。その内容は、主に冷蔵庫の前で、気になっていることを話すという動画だった。

50分もあるのでラジオ感覚で聞くのがちょうどいいのだけれど、この中で瀬戸さんの思考がどんどんと溢れてくるのがわかった。このおじさん、絶対色々悩んでたと思ったけど、やっぱそうじゃんと多くの視聴者に思わせるものだった。Youtuberとして成功した40間近のおじさんが考えていることは、一癖も二癖もあり、その考えは当たり前だがめちゃめちゃ面白い。これだけでもかなり面白いのに、瀬戸さんはさらにここから加速する。

Vlogにしてから、瀬戸さんは気になっている人に対して名前を挙げるようになった。最近動画を見ているとか、Twitterで反応をくれたとかだ。今までもそういうことはあったけど、Vlogにしてからはその反応速度が高まっていた。その結果、予想だにしないことが起きる。コラボである。

一人目は石井正則さん。元「アリtoキリギリス」として活動していた、いわゆる芸能人の方だった。瀬戸さんとドリキンさんの対談に感じるものがあった石井さんが、ネット上で反応を示したところ、それを瀬戸さんがVlogで取り上げた。そしてそこからなんとなんと、対談にまで至ってしまったのだ。

こちらも前後編合わせて3時間ある。じっくり見て欲しいが、瀬戸さんと石井さんという別の畑で活躍してきた人たちが、意見を交わすという、最高にアツい内容となっている。なんか僕らの時代とか、SWITCHインタビュー 達人達を見ているようだった。

蛇腹で生まれたコラボwith「チャラン・ポ・ランタン」 小春さん

さらにコラボはここで終わらない。先ほど貼り付けた動画で、瀬戸さんはアコーディオンを買いたいということを話題にした。そしたらなんとアコーディオンアーティストである「チャラン・ポ・ランタン」の小春さんから、反応が来たのだ!あの大人気ドラマ『逃げ恥』のOPを担当していた方達というとわかりやすいだろうか。

そして今日、そのコラボ動画が満を辞して公開された。

プロである小春さんと一緒に、素人おじさんの瀬戸さんがアコーディオンの試奏に行くというものだ。本当に本当に初心者の瀬戸さんに対して、プロである小春さんがニヤニヤしながら、あーでもないこーでもないとアコーディオンの弾き方や触り方を教えている。

この動画、本当に面白い。大人たちが屈託のない笑顔で、ただアコーディオンが触りたいから集まっている。大人たちが全力で楽しんでいる動画なのだ。いい動画にしようというのはあるだろうけど、展開を作ろう!とか見せ場を作ろうとかではなく、どこまでも自然体で楽しんでいるその様子は、見ているこちらもついついニヤニヤしてしまう。特に小春さんの歯に衣着せぬ物言いが、場の雰囲気をとても和らげている。これ無限に見れるぞマジで。

大人の雑談=大人の楽しみ

こんな感じで大人たちが全力で語り、笑い、悩み、楽しんでいる様子が、最近の瀬戸弘司のチャンネルには溢れている。確かに大人になるほど、悩みは増えるし、大変なことも増える。でもそれと同時に、子どもの頃にはなかった、楽しみや喜びや発見や考え方が見えてくる。そんな大人の楽しさを、瀬戸さんたちの雑談は改めて僕に気づかせてくれる動画となった。というかこういう雑談を楽しめるようになったのも、僕が少しだけ大人になったからなのかもしれない。瀬戸弘司さん、多分これからまだまだ面白くなると思うので、ぜひチェックしてほしいです。(チャンネルは以下から)

瀬戸弘司 / Koji Seto 瀬戸弘司です。 UUUM所属です。 カメラやマイクなど撮影機材、楽器、DTM機材、おもちゃ、食べ物など気になったモノを紹介 www.youtube.com